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美味しい静岡・いっぴんコラム

はばたけ!しずおか農芸品(6)みかんの巻

冬にかけて、箱に入ったみかんを贈答用、家族用にと
箱単位で買い求める人は少なくない。
コタツの上から、海外輸出向けまで、
静岡のみかんは引く手あまただ。

6月から9月まで楽しめるハウスみかんや、秋から冬が旬の温州みかんなど、みかんは静岡を代表する特産品の1つである。全国の生産量の約12~13%が静岡で作られ(平成21年度)、その量は愛媛、和歌山に次いで3位を誇る。

西は浜名湖周辺、藤枝市を中心とした志太地域、静岡・清水地域、沼津市西浦地域、そしておだやかな気候で「みかんの花咲く丘」と歌にも歌われた伊豆。一年中、静岡県のどこかしこで、さまざまな種類が採れるみかんだが、すでに室町時代には栽培されていた。静岡市の駿府公園には、徳川家康が自ら植えたと伝えられる「紀州みかん」の木が残っており、毎年収穫時期に市民に配られる。

 

栽培もさることながら、静岡はみかんの品種改良においても大きな役割を果たしてきた。「青島温州」を生んだ青島平十氏をたたえる碑が静岡市にあるほか、「寿太郎温州」は育成者である沼津の山田寿太郎氏にちなんだもの。温州みかんの他にも「はるみ」「清見」「太田ポンカン」など静岡で生まれ、全国に広まった柑橘類はいくつもある。
1885年からはアメリカ、その後はカナダなどへも輸出され、国内はもとより、海の向こうでも静岡のみかんが活躍した。「クリスマスオレンジ」として人気を集め、アメリカ向けは戦後中断したものの、その後再開し、今でも藤枝市の一部の農家が手塩にかけたみかんが輸出されている。

疲労回復に効果があるクエン酸やビタミンCを多く含んだみかん。食後のひとときに、みかんの甘酸っぱい味は冬の団らんに欠かせないと考える人も多い。
静岡県ボランティア協会では、今年3月11日の東日本大震災で被災した、岩手県大槌町と陸前高田市の仮設住宅に、静岡県産みかんを贈る。長く厳しい雪国の冬、と想像できるが、温暖な静岡から届ける、太陽のように明るいみかんを、家族と、あるいは親しい人たちと味わうことで、ほんの少しでも気分が晴れてくれることを願ってやまない。

 

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