話題の広場

美味しい静岡・いっぴんコラム

はばたけ!しずおか農芸品(3)トマトの巻

いまや、高糖度トマトの代名詞「アメーラ」。

トマトは野菜か果物か・・・。子供のナゾナゾのようだけれど、

高糖度トマトを食べてみると、本当にどっち?と迷ってしまうほど。

 ここ10年の間で、トマトほど味も品揃えも様変わりした野菜はめずらしい。かつては玉の大きさの違いしかなかったけれど、最近は、力を入れているスーパーや八百屋なら10種類近く並ぶこともある。首都圏では高級ブティックのようなトマト専門ショップが人気を博し、黒や緑の変わり種もあるという。トマトって面白い。そして可愛くて、楽しい。

 トマトの世界を大きく変えた立て役者の筆頭は、やはり、静岡県で生まれた「アメーラ」という高糖度トマトの一つのブランドだろう。水やりをぎりぎりまで抑えてトマトの実に甘味を凝縮させるのが一番の特徴だが、育てたトマトを出荷するだけではない。「商品」にする、しかも、付加価値の高い「魅力的な商品」にする。そのプロセスは、野菜のブランド構築のお手本とまでいわれる。

 「アメーラ」を生産販売する株式会社サンファーマーズは、安全な生産の取組を証明する「しずおか農水産物認証制度」を取得し、高い品質基準と安全管理のもと出荷している。
始まりは平成6年、静岡県農業試験場の高糖度トマトの育成に関する研究発表だった。この高糖度トマトで、農業の世界になかった新しい事業ができないかと、それまでトマト栽培をしたことのない3人が集まった。名前は、地元の方言をそのまま使い、「甘いでしょ」を意味する「アメーラ」に決めた。デザイナーにロゴマークもイメージカラーもパッケージも作ってもらった。将来じゃんじゃん売れるようになるかもしれないから、商標登録しておこう、と手続きもする。万が一、くらいの気持ちだったという。農場を確保して栽培をスタートさせ、初出荷は平成9年。賛同してアメーラに取り組む農家は今では10軒に増え、年商10億円に近づこうというビジネスに成長した。

 ブランド作りはスピードが勝負。本気だから、糖度の基準は絶対にくずさないし、マーケティングの勉強や、マーケットリサーチにもお金をかけている。勝手知ったる農作業とは畑違いの苦手なことでも、必要なことをちゃんとやるかやらないか。ちゃんとやった人たちが、とびきり美味しいアメーラを全国に届けている。

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